空き家は“放置が一番高くつく”という事実

空き家問題というと、「何となく面倒だから」「今は忙しいから」と後回しにされがちです。しかし、実は空き家は“何もしない”ことが最もコストのかかる選択肢です。家は人が住まなくなると、驚くほど急速に傷み始めます。湿気がこもり、カビが増え、設備は劣化し、庭木は伸び放題。これらはすべて、将来の修繕費を大きく押し上げる要因になります。

さらに、固定資産税や火災保険といった“所有しているだけでかかる費用”も継続して発生します。数年放置していたら、合計で100万円を超えていた…というケースも珍しくありません。また、近隣トラブルや倒壊リスクが生じると、行政指導が入る可能性もあり、余計な負担につながります。

「いつか使うかもしれないから」と思って大切にしているつもりでも、実際には資産価値がどんどん下がっていくのが空き家の現実です。最小の負担で済ませるためには、“早めの判断”こそ最大の対策。売却、賃貸、管理委託など、選択肢は複数あります。まずは現状を知り、小さな一歩でも動き出すことが大切です。